会社のお昼はパートの人と一緒にたべています。自分の母親と同じか少し上ぐらいの人です。何人かと食べてるんですが、そのなかに海外旅行によくいく方がいて、よくお話をします。
今は会社が新システムに変わるというのでその話題が多いですかね。
ありえない話だとおもうのですが、新しいシステムの全体を把握している人がいませんwパートさんにしてみれば、自分達の仕事をちゃんと説明してもらわないと、職場に来ても何をしていいのかわからないんですよね。でも、その指示ができるひとがいない。物流の仕事なんですが、その新しいシステムをつかって、どういう流れで商品を管理したりそろえたり、出荷するのかっていう細かいところを考える人がいないのです。とってもおかしい。
各フロアの判断にまかせるといわれたって、フロアを取り仕切っていた社員さんたちのほとんどは、上から言われたことをこなしていただけなんですね。自分達で工夫と言われても、何をしていいのか分からないというのが本音なようです。その下で働くパートさんたちはさらに困るわけです。
「このはちゃんが責任者だったら、こういう状態どうする?」
ときかれたので
「わたしだったら・・・まあちゃんと把握しておかないといけないっていうのもありますが、フロアで話し合います。だって、みんな初めてなわけだし、色んな意見を聞いたほうがいいんじゃないかなって」
「でもねぇ、中には色々意見言う人もいるだろうけど、ただ、言われたことをしてたい、言われたら言われるままでいいって思う人もいるかもよ」
「それはそれで、必要な人材だとおもうんです。言われたことをきっちりやりきる人と、いろんなことに気がついてどんどん工夫する人と、色んな人がいるからうまく回ると思います。全部が全部同じ考えで同じタイプの人で作られた組織なんて、発展しようがないと思うんですよ」
「でもさ、色々うまくいかんもんよ。扇風機の位置一つとっても、この人はこっちがいい、この人はあっちがいいって言い出したら終わらんし」
「だから、話合うんだと思うんです。私思うんですが、波風立てないようにってよく言いますよね、でも、それって何も変えられないし、無難かもしれないけど、一番やりにくい方法なんじゃないかなって。ちゃんと意見をぶつけてお互いが妥協しないでなっとくできる道を模索するほうが、結果的にいいと思うんです。
たとえ、妥協して、でも何も言わない人であっても、色々思うところはあると思うんです。そういうのがたまりたまって、辞めちゃったりキレちゃったりするよりは、言ってくれたほうがずっといい。まあ、信頼関係があることが前提だと思いますが」
「やっぱり若いんやねぇ。若いときはどう思われてもいいって思って突進していくもんなんよ、それがだんだん言うことを選んで、いえなくなるもんなんよ。みんながみんな目的に向かってがんばろうって思う人ばっかりじゃないしね」
うむ、まあ一理あるとおもって、私が今変えようとしている組織のことについて話すことにしました。
「私ね、今まで関西中から選りすぐりのメンバーで構成された鼓笛隊にいたんですよ。みんな意識も高いし技術もあるしね。そこで10年以上いたんですが、今は地元の鼓笛隊に帰ってきたんです。
地元のほうはね、半分以上のメンバーが長期欠席してて、まとめていくはずの幹部もずっときてなかったりして、もうボロボロやったんですよ。みんなやる気はあったんやけど、最後には「どうせ言っても変わらんし」って言って来なくなったんですよ。
それを変えていくのが私の鼓笛隊としての最後の仕事と思って、今がんばってるんですよ。内容を楽しく変えてみたり、どんどん意見取り入れたりして。ちょっとずつ変わってきてるような気がします。前より来てくれる人も増えたし、私の意見に賛同してくれる人も増えてきたし。
それでね、こないだ私がマーチング担当になってね、それで若い子も何人かつけられて、彼女らを育ててくれってなったんですよ。私は、これからどうして行きたいかを、若い子達みんなとワイワイ話しあいたかったんですよ。でもね、うちのトップの人が「話し合いになったら、皆色んな意見言って収集つかんくなるから、まずはこのはちゃんが決めて、みんなにおろして」って言われてね。
でも、私は話し合うのがすきなんですよ。たとえ自分と逆の意見が出ても、それは私の見えてないところが見えてるから、そういう意見になるわけで、そういう意見を聞けるってすごく楽しいじゃないですか。もちろん、言ってはることもわかるし、私のために言ってくれてるのはわかるんです。そうするほうがいいのかもしれないし。でもね、」
って言ってたら、急に
「あんた、そういうとこ偉いなぁ」
って言われました。
「自分の言い分もある。でも、相手の言い分を絶対否定せーへんやろ。そういう考えが言葉の端々に現れてる」
「自分が絶対に正しいとは思ってないんで・・・」
「いやいや、そういうことやないねん。どっちも正しいって、そういう態度がね、いいねん。たとえ否定されても、そういう態度で言われたら、ちゃんとした話し合いになるやんか。自分の意見言ってる時に「それは違う」って言われたら腹立つもん。うん、そうやわ。目からうろこやわ。そうやな、話し合えばええねんな」
「そうですね。話すれば情もわくし、相手のこともわかってくると思います」
「うんうん。なんかこの年になって一つ成長したみたいやわ。若い人と話してみるもんやねぇ。あんたのそういうとこ、いいところやからずっと大事にするんよ」
「自分では、特に意識してなかったんですが・・・大事にしますw」
「きっと、このはちゃんが、色んな人と関わってきたから備わったいいところなんやろうね。ステキなことやで」
ステキなところを発見できるその人のほうがステキだって思ったお昼でした。結局、私の話は途中で終わったままなんですが、誉められて気分がいいので、まあ、いっかw
最近のコメント